写真で綴る、祇園祭巡行

2012年07月17日

今年も祇園祭巡行の日がやってきました。

いいお天気に恵まれましたが、暑さで関係者の方たちは大変だったと思います。

上の写真は函谷鉾の辻回しの最中をほぼ正面から撮りました。

この鉾のお稚児さんはお人形さんです。

よくできているでしょう。

長刀鉾のお稚児さんは7月13日から17日巡行が終わるまで正式に神の使いとなり、自分の足では歩けません。

必ず強力(ごうりき)さんの肩に乗せてもらって移動します。

母親といえども触れることはできず、身の回りの世話も男性が行います。

巡行が終わり、「お位返しの儀」が行われると普通の子供に戻ります。

お母様も、巡行が終わったら抱きしめてあげたい、とおっしゃっていました。

長い5日間に感じられたことでしょうね。

巡行の先頭を行く長刀鉾の辻回しシーン。

通常鉾の前には二人の人が船頭役で立つのですが、辻回しの時間は4人で掛声をかけます。

4人の息を合わせてタイミングよく掛声を掛けるのが難しいのです。

下に竹を敷いて横滑りをさせるのに車輪を押す人たち。

なかなか力が要りそうですね。

竹を敷き、水をかけ、掛声に合わせて車輪を90度に回す。

竹が使われるようになったのは、地面がアスファルトになってからなんだそうです。

その昔、地面が土だった頃には材木が使用されていたのだそうです。

巡行の間、ずっとお囃子を演奏しています。

ひと時も休みなしです。

長刀鉾では鉦方8名、笛方10名、太鼓方2名で構成し、巡行時には交替要員を含めて総勢約40名が鉾に乗り込んでいます。

囃子方の総員は百名を超えます。

巡行当日は各所で様々な曲目が演じられます。

そのレパートリーは各鉾により異なりますが、それぞれ約30曲ほどが伝わっているそうです。

お囃子だけでも楽しむことができますね。

月鉾の曳き手さん。

これは町内の方や町内の会社の従業員、ボランティアの方などがしていらっしゃいます。

今年は5月ごろにボランティア募集されていました。

曳きたい!という方、ぜひ応募されてみては?

こちらは函谷鉾の辻回しですね。

辻回しに使うこれらの竹や木は鉾の下に収納できるようになっています。

辻回しが始まると出し、終わるとしまっています。

菊水鉾の屋根の上に乗っている方。

屋根の上に長い鉾がついているので、障害物などが当たらないように見張り役なんだそうです。

余談ですが・・・鉾と山の違いについて。

屋根の上の鉾が金属性のものがついていると「鉾」。

松の木など、木がついている場合は「山」なんだそうです。

もうひとつ、ちなみに信号は折りたたみ式で、巡行の直前に業者さんが順に折りたたんでいきます。

そして列の一番最後についてきて、また業者さんが元に戻しています。

菊水の半被。

文字に遊び心がありますよね。

この菊水の文字、かわいくて好きです。

他の鉾の文字もご覧になってみてください。

ホント遊び心に溢れていて、これだけでも楽しめると思います。

なんといってもこの胴掛けが美しい!

各山鉾それぞれに個性的で芸術性の高いタペストリーが施され、動く芸術品と呼ばれるにふさわしいものです。

私がお気に入りなのは・・・

こちら、孟宗山のシルクロードをテーマにかかれたというタペストリーです。

反対側のほうも鮮やかなオレンジ色でとてもきれいな上に、後ろには山鉾で唯一の肉筆の墨絵「竹林図」がかかっていて、とても美しい山なのです。

巡行を見られる機会があればぜひ!

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