晴れ晴れ、祇園祭後祭り巡行

2015年07月24日

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2015年7月24日、晴れやかに祇園祭後祭り巡行が行われました。

前祭りは台風の雨と風で過酷な環境の中の巡行でしたが、後祭りは一転、晴れの暑い天候の中での巡行です。

 

籤取らずで1番目の橋弁慶山からの「よろしかな~」掛け声に「おぉ~!」という声で応え、厳かに巡行が始まりました。

 

去年のスタートとはまた違った趣で始まった巡行の様子を載せていきますね♪

 

 

 

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橋弁慶山はなんといっても釘一本で支えられた牛若丸の人形ですね。

弁慶の刀をかわし、五条大橋の上にひらりと乗った様子を表しています。

胴掛けは丸山応挙の下絵とされ、葵祭の様子を描かれたものだということです。

 

橋弁慶山の公式サイトはこちら

 

 

 

 

 

 

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2番目の北観音山は、水引四面を160年ぶりに8年がかりで一億円かけて新調したそうです。

三国志の武将・関羽の生誕祝いの行列を描いたものと伝わっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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3番目は役の行者山です。

法螺貝の音が厳かに響き渡ります。

 

山の中では最大の大きさを誇り、今年はペリー来航の年以来に骨組みを新調したそうですよ。

ペリー来航というと1853年ですから、162年ぶりですね。

 

 

 

 

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曳山はここで辻回しですが、役の行者山はここで4回回ってくれました!

いつもより多く回っております~。

観客は拍手喝采でしたvv

魅せてくれますね♪

 

 

 

 

 

 

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4番目は八幡山

鳥居の上には左甚五郎作の木彫り胡粉彩色の鳩が飾られています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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前掛けも胴掛けも龍、見送りも龍、龍ばかりでとってもかっこいい山です。

 

八幡山の公式サイトはこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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5番目は鈴鹿山

鈴鹿権現を大長刀を持つ女人の姿として表しています。

山に立つ松ノ木に吊るされた絵馬は巡行後に盗難除けの護符として町内の方々に授与されるのだとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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前掛けは黄砂を行く駱駝、見送りはハワイの欄花。

国際色豊かな山ですねvv

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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6番目は南観音山

 

この山には仏教大学の八木教授の教え子である女性がお囃子として乗っているそうです。

八木先生は、いつもKBS京都の祇園祭巡行の解説をされています。

現在は完全に女人禁制を守っているのは長刀鉾くらいで、ほとんどの山鉾は女性の囃子方もおられるようです。

 

女人禁制について書いているブログがあったので興味ある方はご覧になってみてください。→こちら

 

 

 

 

 

 

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昭和63年に新調された「龍王渡海図」。

とってもかっこいいですねvv

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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辻回しでなかなか回らなくて、皆で総力を挙げて後ろからも後押ししてました。

こういうのも珍しい光景です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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7番目は鯉山

龍門の滝を登る鯉を表しています。

「登龍門」「鯉の滝登り」などと言われ、宵山では町内に出世そうめんも販売されています。

それを食べれば出世間違いなしですvv

 

 

 

 

 

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何といってもこの鯉山のタペストリー。

大胆に一枚のタペストリーを裁断して使われていることがわかります。

なぜこのタペストリーが鯉山に使われたのか、経緯は諸説ありますが近年いろいろなことがわかってきたそうです。

ご参考はこちら

 

 

 

 

 

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山の白い垂れ幕が取れたという、これも珍しいハプニングです。

 

鯉山の公式サイトはこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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8番目は黒主山

大伴黒主が桜を仰ぎ見る姿を表しています。

満開の桜が印象的ですね。

こちらのちまきにも桜の花があしらわれていてとても綺麗ですvv

 

黒主山の公式サイトはこちら

 

 

 

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ご神体の小袖が225年ぶりに新調されました。

6ヶ月かけて制作費は690万円!

見る角度や光の具合によって色合いが変化し、玉虫色に輝くといいます。

会所でじっくり見る機会があれば今度見てみたいと思います。

 

黒主山も交差点で3回ほど回ってくれました 🙂 

拍手~vv

 

 

 

 

 

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9番目は浄妙山

平家物語の宇治川の合戦で、一来法師が筒井浄妙の頭上を越えようとする一瞬を表しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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これも一本の釘でご神体を支えているのがすごいです!

この一瞬を表すなんて、とても斬新ですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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最後のトリ、10番目は大船鉾

江戸時代に大火で2度の再建をしてきましたが、蛤御門の変での大火以後、休み鉾になっていました。

去年150年ぶりに巡行に参加。

3度目の再建・復興が実現しました。

 

 

 

 

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大船鉾の公式サイトはこちら

 

ご神体の神功皇后は、身ごもりながら戦の勝利の凱旋をしたといわれ、安産のご利益を求めちまきや腹帯を求める方がたくさんおられます。

 

凱旋鉾というだけあって、とってもかっこいい鉾なので、懸装品など本来の姿になる日をとても楽しみに見守っていきたいです。

 

 

 

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仏教大学の八木先生の話によると、昔は山の上で町内の人が実際に芝居を演じて人に見せていたということもあったそうです。

それがいつの間にか人形に変わったらしいです。

 

隣の町内には負けないぞ!と豪華絢爛になってきたという山鉾。

祇園祭の歴史を知れば知るほど面白いものです。

 

 

 

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それにしても一番いい場所は早くから陣取ってたカメラマンのおじ様たちの一団でした。

私も人のことは言えませんが(笑)来年はあそこに混じっているかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ここで水分を摂ってくださいね~」

あまりの暑さに熱中症にならないよう、事あるごとに水分を摂るように言ってくださった京都府警の警官さん。

 

ありがとうございました~ 😛 

 

 

 

 

 

 

 

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