祇園祭保存会の家宝

2010年07月25日

祇園祭には欠かせない町内が保存する家宝の数々があります。

全部ではありませんが、一部ご紹介したいと思います。

綾傘鉾保存会。

江戸末期に焼亡した“曳き鉾版綾傘鉾”の模型や巡行で使用する御面(新旧2種)、明治期の祇園囃子の譜面など多数の物品・貴重品を展示・公開しています。

橋弁慶保存会。

橋弁慶山伝来の胴丸で、昔、実際に弁慶人形に使用していたものだと言われています。
昭和57年(1982年)6月5日に重要文化財の指定を受けました。現在は、京都国立博物館に収蔵されております。

胴丸とは、胴回りが一連となって引き合わせを右脇に設け、草摺(くさずり) が細かく分かれ動きやすくした甲冑(かっちゅう)で、南北朝~室町時代に流行したものです。

鯉山保存会。

鯉山を飾るタペストリーは、ブラバン・ブリュッセルの略号「B.B」という文字が発見されたことで現在のベルギー・ブリュッセルで製作されたことが明らかになっています。さらに「TSEA」というマークから1580年から1620年ごろの間にニケイズ・アエルツという職工によって作られた5枚シリーズの1枚であることがわかっています。

鯉山の象徴とも言える鯉は江戸初期の名工左甚五郎の作と伝えられています。 胴体、尾、ヒレとも見事に彫られており、素材は1650年頃の檜であることが近年の研究で判明しました。

山伏山のご神体です。

四条傘鉾。

古く応仁の乱以前に起源を持っていますが、明治4年以降途絶えていた傘鉾です。

昭和60年に本体が再興され、路上に飾るだけの「居祭(いまつり)」を続けていましたが、3年後に踊りと囃子が再現され完全復興しました。

棒振り踊の構成は、棒振り2人と鉦(かね)・太鼓・ササラ各2人の計8人の子供からなります。

囃子に合わせて踊る様子は、綾傘鉾のそれとは印象が違っていて、実に味わい深いものです。

南観音山神輿。

明日の巡行の晴天を願って四条寺町の旅所まで囃子を演奏しながら練り歩きます。

この後、日和神楽が終わってから暴れ観音神輿がスタート!

八幡山町内近辺に飾られたふすまや庭園です。

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